クラウド・バックアップ

「3-2-1バックアップ」とは?写真や動画を守る方法を初心者向けに解説

3コピーを2種類以上の方法で保存し、1コピーを別の場所へ置くバックアップの基本を解説します。

目次
  1. 3・2・1の意味
  2. 同期との違い
  3. おすすめ構成
  4. 復元テスト

スマートフォンには、家族写真、子どもの成長記録、旅行動画など二度と撮り直せないデータがあります。しかしスマホだけ、クラウドだけ、外付けSSDだけでは、一つの故障や操作ミスで失う可能性があります。

こうしたリスクを分散する基本が「3-2-1バックアップ」です。IPAも重要データに3-2-1ルールを適用するよう案内しています。

3-2-1バックアップの意味

スマホの元写真、自宅の外付けSSD、クラウドの3つが分かりやすい例です。「3」はバックアップを3つ作る意味ではなく、元データ1つとバックアップ2つの合計です。

なぜ分散するのか

スマホとSDカードを一緒に水没する、自宅のパソコンと外付けストレージが災害に遭う、同期による削除が全端末へ広がる、といった同時損失へ備えるためです。特定製品にこだわるより、すべてを同じ原因へ依存させないことが重要です。

オフサイトコピー

3コピーが同じ部屋にあれば、火災、水害、盗難でまとめて失う可能性があります。クラウドは自宅と別の場所へコピーを置く手段になります。ただし事業者内部の冗長化と、利用者自身が管理するバックアップは別です。

コピーと移動を間違えない

スマホからクラウドへ移し、スマホ側から削除するとコピー数は1つのままです。バックアップを増やすには、元データを残したまま別の場所へコピーします。容量を空けるためクラウドだけへ残す方法は便利ですが、それ自体は3-2-1ではありません。

同期とバックアップは違う

同期は複数の場所を同じ状態に保つため、誤削除や破損した変更まで広がる場合があります。同期サービスをバックアップの一部にするなら、ゴミ箱、バージョン履歴、過去状態への復元、一括ダウンロード、元画質での復元を確認します。

独立性が重要:3コピーが同じアカウントと一つの削除操作に連動しているなら、見かけ上の数ほど独立していません。

ランサムウェアにも備える

外付けHDDを常時接続していると、ランサムウェアがバックアップまで暗号化する場合があります。バックアップ時だけ接続し、完了後に取り外す方法や、クラウドのバージョン履歴・削除保護が役立ちます。NISTも、安全に隔離したバックアップと復元テストの重要性を案内しています。

3-2-1は主にデータ消失対策です。情報漏洩へは暗号化、強いパスワード、二段階認証など別の対策も必要です。

初心者におすすめの構成

スマホ+外付けSSD+クラウド

最も理解しやすい構成です。スマホ故障、物理ストレージ故障、自宅災害などを分散できます。

スマホ+パソコン+クラウド

すでにパソコンを持つ人が始めやすい方法です。スマホとパソコンが同じ自宅にあるため、クラウドがオフサイトコピーになります。

パソコン+NAS+クラウド

大量データ向けです。ただしNASのRAIDは機器故障への冗長化であり、誤削除や災害へ備える独立したバックアップとは限りません。

動画は重要度を分けてもよい

高画質動画は容量が大きく、3コピー分の費用も増えます。絶対に残したい家族写真や成長動画は3-2-1、一時的なスクリーンショットは通常バックアップ、と重要度を分けても構いません。整理が終わるまで待たず、まずコピーを作るほうが安全です。

バックアップは復元テストまで行う

  1. 外付けストレージから写真を数枚開く
  2. 動画を途中まで再生する
  3. クラウドからテスト用ファイルをダウンロードする
  4. ファイル名、撮影日時、画質を確認する
  5. 最後のバックアップ日時を記録する

ファイル数が一致するだけでは破損まで確認できません。新しいコピーが正常であることを確かめてから古いバックアップを整理します。

シークレットクラウドをオフサイトコピーに

残したい写真や動画を自分で選び、スマホ、外付けSSD、シークレットクラウドの3か所へ保存できます。クラウドだけを唯一の保存先にせず、複数の独立した場所へ保管することをおすすめします。

シークレットクラウドの特徴を見る

まとめ

3-2-1バックアップは、元データを含む3コピーを2種類以上の方法で保存し、そのうち1コピーを別の場所へ置く考え方です。コピー数だけでなく、同じ故障、誤削除、アカウント、災害、マルウェアで全部を失わない独立性が重要です。まず1コピー増やし、定期更新と復元テストを続けてください。

参考情報

保存媒体やクラウドの仕様は変わる場合があります。利用製品の最新の公式案内も確認してください。