プライバシー

クラウドに保存した写真は勝手にAI学習に使われる?確認すべきポイント

写真を保存すること、AIで整理すること、生成AIモデルを訓練することの違いと、利用前に確認する項目を解説します。

クラウドに保存するとAI学習に使われる?

クラウドに写真を保存しただけで、必ず生成AIモデルの学習へ使われるわけではありません。一方、データの取り扱いはサービスや機能によって異なります。

「大手だから大丈夫」「写真保存サービスだからAIとは無関係」と決めつけず、利用規約、プライバシーポリシー、AI機能ごとの説明を確認する必要があります。

先に結論
重要なのはサービス名ではなく、利用する機能が写真を何の目的で、どの範囲まで処理するかです。

「保存」「AIによる整理」「生成AI学習」は別

処理主な目的
クラウド保存後からアクセスできるよう保管するアップロード、表示、ダウンロード
AIによる整理・編集利用者向けの機能を提供する人物のグループ化、内容検索、補正
生成AIモデルの学習モデルの性能向上などに使う訓練データとしての利用

写真の内容を解析して検索や整理を提供することと、その写真を生成AIモデルの訓練データにすることは同じではありません。「AIを使っている」という言葉だけでは判断できません。

確認する5つのポイント

  1. 利用規約
    「コンテンツ」「ライセンス」「サービス改善」「AI」「モデル訓練」などを確認します。
  2. プライバシーポリシー
    収集情報、利用目的、共有先、保存期間を確認します。
  3. AI機能の個別説明
    写真整理や編集のためだけか、モデル改善にも利用される可能性があるかを確認します。
  4. 設定とオプトアウト
    AI機能やモデル改善への利用を無効化できるか、停止できる処理の範囲を確認します。
  5. 明確な方針
    保存データをAIモデルの学習へ利用するかどうか、明記されているか確認します。
「サービス改善」だけでは判断できません
不具合修正、セキュリティ対策、利用状況の分析、機能開発などを含む場合があります。具体的な目的と対象データを確認してください。

写真の所有権と利用許諾は違う

利用者が写真の権利を保持したままでも、保存、表示、送信、共有などの機能を提供するため、事業者へ一定の利用許諾を与える規約になっている場合があります。

「ライセンス」という単語があるだけで、写真の所有権を渡す、またはAI学習へ自由に使われるとは限りません。許諾の目的、範囲、期間を読みましょう。

AI機能を使うときは機能単位で確認

クラウドへの保存、同じサービス内のAI機能、別のAIサービスへの写真送信では、適用される説明や設定が異なる場合があります。

例えばGoogleフォトの公式案内では、Googleフォト内のGemini機能について、Googleフォト外の生成AIモデルを個人データで訓練しないと説明する一方、写真を別のGoogleサービスや第三者サービスへ共有した場合は、そのサービスのポリシーが適用されるとしています。これは「サービス全体」ではなく「利用する機能とデータの移動先」を確認する必要がある例です。

写真のメタデータにも注意

写真には、撮影日時、使用端末、カメラ設定、位置情報などが含まれる場合があります。画像の内容だけでなく、こうした付随情報の扱いも確認し、必要に応じて端末の位置情報記録設定を見直してください。

E2EEならAI学習されない?

適切なエンドツーエンド暗号化(E2EE)で、提供者が写真を復号できない設計なら、サーバー側で内容を解析することは難しくなります。ただし、ファイル名、容量、利用状況など別の情報が処理される場合や、一部機能だけが対象となる場合があります。

クラウドへ保存する写真を自分で選ぶ

自動バックアップは便利ですが、一時的な写真、スクリーンショット、他人から受け取った画像なども送信する場合があります。クラウドへ預ける情報を管理したい場合は、残したい写真だけを手動で選ぶ方法もあります。

シークレットクラウドのAI利用方針

シークレットクラウドは、利用者が保存した写真・動画・その他のファイルを、生成AIモデルを訓練するための学習データとして利用しません。広告目的の解析、顔認識、人物分類、性的内容の自動分類、趣味嗜好の推定にも利用しません。

端末内のファイルを自動収集せず、利用者が選択したものだけをアップロードします。

必要な処理は行います
現在はサーバー管理型暗号化であり、運営者も復号できないE2EEではありません。サービス運営に必要なメタデータ処理や、法令上の義務、正式な権利侵害申告、セキュリティ、マルウェア対策、裁判所命令などへの対応を行う場合があります。
プライバシーポリシーを確認する

利用する機能ごとに方針を確認しよう

「クラウドへ保存した」「AI機能で解析された」「生成AIモデルの訓練に使われた」は同じではありません。サービス名や「AI」という言葉だけで判断せず、利用する機能ごとにデータの利用目的と設定を確認してください。

クラウドへ預ける情報を自分で選ぶことも対策です。特に重要な写真は、信頼できるクラウドと手元の保存媒体を組み合わせて残しましょう。

参考情報

規約、AI機能、設定は変更される場合があります。利用時は各サービスの最新の公式案内をご確認ください。