プライバシー重視のクラウドストレージとは?選ぶときの7つのポイント
「安全そう」という印象だけで決めず、保存データを守る技術と運営者のデータ取り扱い方針を具体的に確認する方法を解説します。
プライバシー重視のクラウドとは?
「プライバシー重視のクラウドストレージ」に統一された定義はありません。一般には、保存したデータを第三者から守る技術と、個人情報・保存データを必要以上に扱わない方針の両方に配慮したサービスを指します。
有名、料金が高い、国内企業といった理由だけで決めず、どのような仕組みと規約でデータが守られるのかを確認することが大切です。
セキュリティとプライバシーの違い
| 観点 | 主に確認すること | 例 |
|---|---|---|
| セキュリティ | 不正アクセス、漏えい、改ざんから守る仕組み | 暗号化、認証、アクセス制御 |
| プライバシー | 誰が、何の目的で、どこまでデータを扱うか | 利用目的、第三者提供、削除方針 |
強力な暗号化があっても利用目的が分かりにくければ、プライバシー面の確認が必要です。反対に、方針が丁寧でも認証やアクセス制御が不十分なら安全とはいえません。
選ぶときの7つのポイント
- 保存時の暗号化
事業者の保存設備へ置かれたデータが暗号化されるか確認します。 - 通信時の保護
アップロード、閲覧、ダウンロード時の通信がTLSなどで保護されるか確認します。 - ログインの安全性
多要素認証、パスキー、不審なログインへの対策などを確認します。 - E2EEと復旧方法
エンドツーエンド暗号化の有無だけでなく、鍵や復旧情報を失った場合の扱いも確認します。 - 運営者のデータ利用
収集情報、利用目的、第三者提供、広告や分析への利用をプライバシーポリシーで確認します。 - 共有機能と公開範囲
共有リンクの公開範囲、有効期限、解除方法を確認し、不要な共有を残さないようにします。 - 終了・削除時の扱い
解約、容量超過、アカウント削除後の保持期間と、事前に取り出す方法を確認します。
個人情報保護委員会も、インターネットサービスの利用者に対し、利用規約やプライバシーポリシーを確認し、提供する情報と利用目的を踏まえて判断するよう案内しています。
エンドツーエンド暗号化なら絶対に安全?
E2EEは、端末側でデータを暗号化し、基本的に利用者側で復号する設計です。適切に実装されていれば、サービス提供者が内容を確認できないようにできます。
一方、暗号鍵や復旧情報を失うと、事業者でもデータを戻せない場合があります。ロック解除済み端末からの閲覧、アカウントの乗っ取り、利用者自身による誤共有などをE2EEだけで防げるわけでもありません。
暗号化、認証、端末管理、運営方針、利用者自身の操作を組み合わせて考えましょう。利用できる場合は多要素認証を有効にしてください。
無料・有料、国内・海外だけでは判断できない
無料だから危険、有料だから安全とは限りません。運営会社の所在国だけでも判断できません。料金や所在地に加え、適用される規約、利用目的、認証、暗号化、データの保管・削除方法、日本語で確認できるサポートを見比べましょう。
預けるデータを選ぶこともプライバシー対策
スマホ内のすべてをひとつのクラウドへ送る必要はありません。保存する情報そのものを必要なものに絞れば、クラウドへ預ける情報を減らせます。
保存忘れを防ぎたいデータには自動バックアップ、特に大切なファイルだけ残したい場合には手動アップロードというように使い分けましょう。
SECRET CLOUD
シークレットクラウドのプライバシー設計
シークレットクラウドは、利用者が選択した写真・動画・その他のファイルを非公開で保管する個人用クラウドストレージです。端末内のファイルを自動収集せず、公開リンク、他の利用者との共有、共同編集の機能もありません。
通信はTLSで保護し、保存時にはサーバー側暗号化を利用します。広告目的のファイル解析、AI学習、顔認識、人物分類、性的内容の自動分類、趣味嗜好の推定には利用しません。
現在はサーバー管理型暗号化です。運営者も復号できないエンドツーエンド暗号化ではありません。
法令上の義務、正式な権利侵害申告、セキュリティ上の必要性、マルウェア対策、裁判所命令などに対応する場合があります。高権限でファイルへアクセスする際は、理由・承認・結果などを監査記録に残す設計です。
プライバシーポリシーを確認する大切なデータは複数の場所へ
プライバシーを守ることと、データを失わないことの両方が重要です。撮り直せない写真や動画は、クラウドだけに任せず、パソコンや外付けストレージなど、仕組みの異なる複数の場所へ保存してください。
参考情報
サービスの仕様や方針は変更される場合があります。利用時は公式案内をご確認ください。