マルウェア・詐欺

メールの添付ファイルを開いても大丈夫?危険なファイルを見分けるポイント

拡張子だけで決めず、「なぜこのファイルが届いたのか」まで確認することが大切です。

目次
  1. 添付ファイルの危険性
  2. 注意したい形式
  3. 開く前の確認
  4. 誤って開いた場合

PDF、Word、Excel、ZIP、写真、動画など、メールの添付ファイルは日常的に使われます。一方で「請求書」「配送失敗」「重要なお知らせ」などを装い、利用者自身に危険なファイルを開かせる攻撃にも使われます。

添付ファイルを一律に危険視する必要はありませんが、送信元や形式だけで即断しないことが重要です。届く予定、内容の文脈、最後の拡張子、警告表示を組み合わせて判断します。

添付ファイルから感染することはある?

あります。不正な実行ファイル、スクリプト、マクロを含む文書、閲覧ソフトの脆弱性を狙ったファイルなどが使われます。保存しただけで必ず感染するわけではありませんが、実行、文書の表示、マクロの有効化、アプリのインストールなどをきっかけに動作する場合があります。

IPAも、不審なメールのURLへアクセスせず、添付ファイルを開かないこと、確認する場合はメールへの返信ではなく電話など別の方法を使うことを案内しています。

特に注意したいファイル形式

photo.jpg.exeのような二重拡張子では、最後の.exeが実際の種類です。アイコンや先頭の文字だけで判断せず、拡張子を表示して確認します。

PDF・画像・動画なら安全?

実行ファイルよりリスクは低いものの、絶対安全ではありません。PDF内のリンクやQRコードが偽サイトへ誘導する場合や、古い閲覧ソフトの脆弱性が悪用される場合があります。OSと閲覧アプリを最新に保ち、文書内でログインや追加ダウンロードを求められても即座に従わないでください。

Office文書で「有効化」を求められたら

WordやExcelで「編集を有効にする」「コンテンツを有効にする」「マクロを有効にする」と求められた場合は、いったん止めます。Microsoftの保護ビューは、インターネットなど信頼できない場所から来たファイルを読み取り専用で開き、危険を抑える仕組みです。安全性を確認できないまま解除しないでください。

ZIPやパスワード付きZIPは安全?

ZIP自体が危険なのではなく、中に実行ファイルなどを隠せる点に注意が必要です。パスワード付きZIPは正当な用途もありますが、自動検査を難しくする目的でも悪用されます。本文にパスワードが書かれていることは、安全の証明にはなりません。

開く前に確認する7項目

  1. そのファイルが届く予定だったか
  2. 表示名だけでなく実際の送信元アドレスも自然か
  3. 請求書、配送、税金などの内容に心当たりがあるか
  4. 「至急」「停止」「最終警告」など、不自然に急がせていないか
  5. ファイル名と最後の拡張子が用途に合っているか
  6. メールサービスが警告を表示していないか
  7. 別の連絡手段で送信者へ確認できるか

知人や取引先の名前でも、アカウントの乗っ取りや表示名の偽装はあり得ます。確認は、そのメールへ返信せず、以前から知っている電話番号やチャットなど別の経路で行います。

Gmailなどの検査機能は既知の危険を減らしますが、警告が出なければ安全だと保証するものではありません。Googleも、信頼できない送信元からのリンクや添付ファイルを開かないよう案内しています。

誤って開いたときの対応

  1. 追加の操作を止め、マクロや編集を有効にしない
  2. パスワード、カード情報、個人情報を入力しない
  3. 実行した、または端末に異常がある場合はネットワークから切り離す
  4. 会社の端末なら、組織の手順に従って担当部署へ連絡する
  5. OSとセキュリティ機能を更新し、端末を検査する
  6. 認証情報を入力した場合は、信頼できる別端末からパスワードを変更する
  7. 多要素認証、ログイン履歴、登録端末を確認する

ファイルを開いただけで直ちに被害が確定するわけではありません。何を開き、何を有効にし、何を入力したかを記録して相談すると、対応しやすくなります。

受け取ったファイルは安全を確認してから保管

シークレットクラウドは個人ファイルを非公開で保管するサービスですが、ファイルの安全性を保証するウイルス対策製品ではありません。メールやWebから受け取ったファイルは、提供元と内容を確認してからアップロードし、端末のOSや閲覧アプリも最新に保ってください。

禁止コンテンツと安全な利用を見る

まとめ

安全性は拡張子だけでは判断できません。「届く予定だったか」という文脈、実際の送信元、最後の拡張子、警告表示を組み合わせて確認しましょう。判断できない添付ファイルは開かず、公式サイトや公式アプリ、別の連絡手段で確認するのが確実です。

参考情報

攻撃手法やメールサービスの検査機能は更新されます。利用中のサービスや組織の最新案内も確認してください。